熱中すれば自ら育つ
子供達の心と体を健やかに育むために
こんにちは。安田式体育遊び研究所 所長の居関です。
安田先生は、自身が体操選手であった時代から教職員時代を含めて75年以上にわたる 実践研究を積み重ねて、安田式体育遊び指導法を体系づけられました。
小学校体育の実践研究を続けるなかで、小学生だけではなく幼児期から楽しい体育活動を行うことの必要性と効果を実感された安田先生は、「体育遊び・運動遊び」というジャンルの実践研究をも積み重ね、体育の幼保小連携を提唱された体育遊びの第一人者でもありました。
当時、ご自宅の敷地内に小さな庵を自身で建て、「体育遊び研究所」とされていました。
そこには、幼保小の垣根を超えて「子供達を熱中させたい」「楽しい運動遊びをしたい」という志をもった先生方が、各地から訪ねてこられていたものです。 体育遊びについての尽きることのないお話をしながら、囲炉裏を囲ませていただいていたことを懐かしく思い出します。
また、安田先生は晩年まで、現場にもよく足を運ばれていました。子供をじいっと見つめて、遊びや指導の手立てを考える安田先生は、常に目の前の子供と真剣に向き合っておられました。弟子である私にとって、その姿勢は、言葉にならないたくさんの教えでありました。そうして、常に、その時代の子供が熱中できる体育指導を研究し続けておられたのです。
私たち安田式体育遊び研究所では、安田先生の意志を継ぎ、子供達を熱中させられる体育遊びを今後とも真摯に研究し続けます。そして、「体育遊び指導法」と共に「指導する楽しさ」を、皆様に一層わかりやすくお伝えできるよう努力し続けたいと思います。是非、私たちと共に、子供達を楽しく熱中させられる先生を目指していただければ幸甚です。
結びに、安田先生からのメッセージをご紹介します。
子供は遊ぶことが大好きです。
遊んでいる時の顔は最高です。
遊びに熱中した時の顔は何と素晴らしいことか。
活発に遊ぶことこそ生き甲斐です。
子供は生き生きと遊ぶことによって成長発育するものと信じています。
近年の生活環境は、子供から遊びを奪ってしまいました。
それだけに、園・学校での遊びが一層重要になってきますが、
その指導はたやすくありません。
保育、教育に携わる我々大人が、楽しい遊び方と、
生き生きと遊ばせる指導の手立てを身につけて、
子供を存分に活動に熱中させようではありませんか。
安田式体育遊び研究所 主宰 安田祐治
安田式体育遊び研究所 所長 居関達彦