体育遊びQ&A

2018.07.22

水遊びのバリエーションを増やしたいので教えてください

この時期になると、「プール遊びのバリエーションが少なく、いつも同じような遊びになってしまう」「水が苦手な子が恐怖心を抱かない様にする為にはどの様な遊びがいいのだろう……」という先生方のお悩みの声をよく耳にします。

皆さん、「水遊び=水がないと出来ない遊び」というイメージを強くお持ちではないでしょうか?
水にとらわれすぎてしまうと、それぞれが自由に遊ぶだけになってしまったり、水嫌いな子が楽しめないということになりがちです。

以前の記事のような導入遊びをたっぷり楽しんだ後は、普段から地上(園庭やホール)で楽しんでいる遊びを水の中でやってみましょう。
普段楽しんでいる遊びなら説明不要ですぐに楽しめます。それでも水の中で行うことで、普段通りに動けないことが面白かったり、水の感触が気持ち良くて、新鮮な印象で盛り上がるものです。

例えば……

①かけっこ・リレー

水中でかけっこやリレーを楽しみます。折り返し、環状線、放射状など様々な形式で楽しみましょう。慣れてきたら、ハイハイなど様々な動作に変化させたり、折り返し地点にカラーボールを浮かべたり、丸石を沈めるなどして、それをたくさん集めたチームの勝ちとする「玉取りリレー」にも発展できます。

・動作を変化させる:歩く、ハイハイ、ワニ歩き、走るなど
・スタートの方法を変化させる: ハイタッチなど
・スタート後の工夫:フープを潜る など
・カラーボール、丸石を使う → 玉取りリレーへ発展

②鬼遊び
鬼ごっこを水の中でします。

・1人鬼:鬼にタッチをされたら、鬼交代という一般的なルールの鬼ごっこ
・増やし鬼:鬼にタッチをされたら、鬼が増えていきます
・顔つけ鬼(潜り鬼):鬼が来ても、顔をつければタッチされません
・しっぽ取り:鬼にしっぽを取られない様に逃げます

③じゃんけんトンネル

プールの中で二人組になり、向かい合ってジャンケンをします。
勝ったら足を開いてトンネル、負けたらトンネルをハイハイでくぐる、これを何度も繰り返し楽しみます。トンネルをくぐる動作が自然と水面に顔を近づける事に繋がります。

※水深について
どの遊びも、初めは子供が高這いして顔がつかない程度(子供の膝程度)がおすすめです。子供が水に慣れてきたら水深を調節してみてください。

いかがでしたでしょうか?
このように、地上で楽しんでいる遊びを水の中で行うだけで水遊びの幅は一気に広がり、子供達の安心感にも繋がります。
先生方の視点をちょっと変えるだけで「水の中でやったら楽しそう!」という遊びが他にも思い浮かんできませんか?
是非、この夏は楽しい水遊びを子供達と一緒に楽しんで下さい。

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