2018.09.19
開脚跳びがあと少しの子は、どうしたら跳べるようになりますか?
ご質問ありがとうございます。
今回のご質問は運動会間近で、跳び箱を頑張っておられる園様共通の悩みではないでしょうか?
あともう少しの跳び箱が跳び越せない。繰り返し練習すれば跳べる様になるかもしれません。しかし、あと少しで跳べるけどまだ跳べない子にとっては、ほとんどの子は毎回自分は跳べないと感じる時間になってしまいます。
「何かが上手く行かない時は何かの遊びが足りない」と考えてみましょう。
いきなり跳び箱を跳び越す遊びからではなく、毎回まず全員が楽しめる跳び箱うさぎや1段跳びをウォーミングアップの気持ちで楽しんでみてはいかがでしょうか。
失敗を繰り返すより、成功体験が大事です。
成功があって初めて挑戦の気持ちが出てきます。
おすすめは、ホップステップジャンプを1回の流れに入れる「跳び箱サーキット」です。
“跳び箱ウサギ(川越えウサギ) → 跳べる高さで開脚跳び → 挑戦する高さで開脚跳び”
を回遊しながら行います。
跳び箱ウサギと跳べる高さの成功体験があって初めて「もう少しで出来そう!跳べるようになりたい!」と挑戦する意欲が出てきます。
その後は、一人一人の跳べない原因を突きとめ、遊びで解決です。
○跳び箱の前で止まってしまう子
川越えウサギや1段跳びからはじめます。この2つの動作をスムーズに出来る様に繰り返し楽しみましょう。
跳び箱が目の前に来た時に、自然と良い位置に手をついて跳び越せるようになると、助走をつけた状態でも止まらずに自然と跳び越せるようになります。
お友達数人で低い跳び箱を次々に跳び越す「どんどん跳び」も有効です。
https://ganbarimame.com/course/movie/162/
○踏切がうまく出来ない子
「跳び降り開脚跳び」がおすすめです。
両足を揃えてタイミング良く踏み切るには、少し高いところから跳び降りる遊びがコツを掴むのに最適です。跳び箱とロイター板の手前に少し高い台(跳び箱・巧技台など)をつくり、その台から跳び降りると同時に開脚跳びをします。
また、台の上から跳び箱を見下ろすことで、高さに対する恐怖心も和らぐ効果もあります。
https://ganbarimame.com/course/movie/163/
○跳ぶ時に足が開かない子
「グーパージャンプ」がおすすめです。
開脚跳びをする前に、今から跳ぶ高さの跳び箱や台などに手をついて、空中で足をグーパーします。助走、踏み切り、開脚、着地までの一連の流れのイメージが高まり、コツを掴みます。飛び降りてからのグーパージャンプも有効です。
https://ganbarimame.com/course/movie/197/
○お尻があがらない子
マット台上前転がオススメです。
数枚重ねて高さを出したマットに前転をしようとすると、自然とお尻があがり、踏み切り動作がうまくなります。両足でしっかり地面を蹴って回ります。その結果、開脚跳びの際も強い踏み切りが可能になり、お尻も上がってきます。
いかがでしたでしょうか?
跳べなかった跳び箱が跳べるようになると、大きな達成感を味わえます。
ついつい、運動会直前になると先生方も力が入ってしまいますが、 子供達が自ら跳べるようになりたいと思えるように、段階を踏んで経験させてあげてください。
そして先生方も、子供達と一緒に楽しみながら達成感を味わえると素敵ですね。