2020.02.06
でんぐり返りをした時、自分の力では起き上がれず寝そべってしまいます。どうしたらいいでしょうか?
でんぐり返りの後に寝そべってしまう原因は、逆さになって転がる時点で力みすぎて、回った後脱力し過ぎて動作が繋がらなず立ち上がれないか、楽しくなくて立ち上がる気がないなどが考えられます。
でんぐり返しをした後に立ち上がりたくなる楽しい次の目的(目当て)があると、その目的に向かって起き上がろうとし、遊びながらスムーズに起き上がれる様になります。
そこで、でんぐり返りの後に起き上がりたくなるおすすめの遊びをいくつかご紹介します!
技能的な段階として、最初のおすすめは階段でんぐりです。
マットを折り畳み階段状にする事で高低差ができ、高い位置からでんぐり返りをする事で勢いがついて自然と起き上がる事が出来る様になります。
平地でのでんぐり返りよりも頭が入りやすく、スムーズに回転感覚を経験出来るためでんぐり返り導入遊びにも最適です。
次におすすめするのは、共感度を上げて楽しく遊べるでんぐり返りハイタッチです。
この遊びは、でんぐり返りの後に、起き上がってすぐにお友達とハイタッチをするという遊びです。
でんぐり返りの後にハイタッチをするという目当てを持つことで、自然と起き上がりたくなり、子供達は何度も繰り返し楽しめます。
ハイタッチで共感性も高まり、繰り返し楽しむうちに子供達の動きもどんどんスムーズになっていきます。
二人組でやったり、リレー形式にしたり、ハイタッチの後にジャンケンを入れてゲーム性を足して様々なアレンジも加えられます。
最後におすすめするのは、競争の要素が加わったでんぐりボール取りです。
共感遊びをたっぷり行った後に、競争の要素を入れると遊びがより熱中したものになります。
まず、マットを放射状に並べ真ん中にボールを置きます。
よーいどん!の掛け声ででんぐり返りをしてボールを取ります。初めはボールの数を多く設定し、ボールを取る喜びを存分に味わいましょう。
その後、ボールを減らして競争率をあげたり、赤玉2点白玉1点など配点の工夫を加えたりして発展させると一層盛り上がります。
競争の要素が強くなると、チームの団結力も高まるので自然と仲間を応援し、子供達の共感性が高まります。
自分も一番にボールを取りたいという気持ちから、自然と起き上がる動作が早くなります。
(地面にボールを置くと子供同士が衝突する可能性があるので、少し高い台の上に置きましょう)
いかがでしたでしょうか。
今回はでんぐり返りの後の動作についてお話ししましたが、これ以外でも、何かが足りないと指導者が感じた時は、その内容を「ねらい」に盛り込んだ遊びを段階的に発展させてみましょう。
子供達は遊びに「目当て」を持って繰り返し楽しむことで、その動きが上手になっていきます。
ぜひ、日常の遊びの中で実践してみてください。