体育遊びQ&A

2021.10.01

「楽しい」と「ふざけている」の違いについて教えてください

「楽しい」とはその行為に満ち足りている状態を指し、「ふざけている」は、本人は楽しくても周囲に迷惑がかかっている、嫌がっている人がいる状態を指します。

周りに迷惑がかからないように楽しく遊ぶには規範意識が必要ですね。
ふざけている行為がダメかどうか、躾として注意するべきかどうかの判断は、危険につながるかどうか、嫌がったり困っている人がいるかどうかを基準にすると迷いません。

周りに迷惑はかかっていない状態でも、こども達が非日常的な感覚をとても楽しんでいて、一見収拾がつかない場面もありますね。
大人目線ではふざけている様に見えても、じゃれついたり、変身遊びをしたりして満足しているという状況は多々あるのではないでしょうか。

単純に収拾がつかず盛り上がりすぎて集団活動が成立しないといった状態を改善する為なら、日常の楽しい応答が活動の目当てになる様に工夫してみてはいかがでしょうか。
日常の応答が楽しく積み重ねられれば、「次は何をするんだろう、何が始まるんだろう」と活動への興味関心のスイッチが入りやすくなります。
日常の楽しい応答により情緒の絆が集団に連鎖し、先生の言葉かけに応えて皆と一緒に活動することが楽しいと体感出来る様に導いてあげて下さい。

大人はつまらなければ聞いてるフリをして他のことを考えたりするのに対して、こどもは、つまらないことをこどもなりに面白くしようとする才能があるので、ふざけてしまっているのかもしれません。

日常の楽しい活動の中に「自分だけ楽しくて良いですか?」「 ダメ〜」の応答も交えながら、規範意識が芽生えるように関わって下さい。皆んなで楽しめている時ほど規範意識は伝えやすくなります。お約束(ルール)として、「お昼寝時間は静かにしよう」「みんなで頑張る時は協力しよう」など、場面に応じて必要な経験、言葉、感情を育んでいきましょう。

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