失敗学会in東京大学
2018.01.24
年末に東京大学で開催されました失敗学会にて、安田メソッドの話をさせて頂きました。
工学部の棟で理系の教授の先生方、全国各地の会社の研究者など様々な方がいらっしゃいました。
失敗学会!!名前もユニークな学会ですから、期待に胸を膨らませて参加致しました。
なぜ体育遊びの安田メソッドが発表の機会を頂けたのかは、発表者や教授のお話をお聞きしてすぐにわかりました。
研究、開発に携わる研究者にとっては失敗は常につきもので、これまでの日本の開発力、技術力は、先人の失敗にめげない飽くなき追求や探究心からくる試行錯誤の繰り返しにあったのです。
近年、日本人は失敗を嫌がり、恐れて、学生から研究開発者までもが、チャレンジ精神を失いつつあるというのです。
このままでは、ものづくりで経済を支えてきた日本のメイドインジャパンは地に落ちてしまう危機だというのです。
これは、子供の頃からの成長過程で、言われた通りにする、正解が常にある状態でそれに向かってちゃんとすることばかりを求められるようになったことが、原因の1つと考えられませんでしょうか。
決められた正解にたどり着く経験を繰り返すだけでは、脳の神経回路は豊富にならず、無の状態から様々な新たな事を想定し、それを可能にするためにチャレンジを楽しみ、試行錯誤をくり返す探究心は芽生えてはこないからです。
安田メソッドはまさに幼少期の遊びの中で、全身を使いながら様々な失敗と成功を繰り返し、できなかった事を達成していきます。
安田メソッドは、言われたとおりにする訓練的な指導法ではなく、熱中する楽しみが活力となり自発的な向上心となるように導く指導法なのです。
この達成した事を、より高度に、より楽しく発展させていく経験は、将来のどの分野でも必要となる、生きる力、まさに楽しみチャレンジする力であると評価頂きました。
失敗学会の学びにもつながる安田先生語録をご紹介します。
ちゃんとさせるな、ちゃんと楽しませろ。
型を先に教えるな、必ず自分の型が出てくる。
習うより、慣れろ。試行錯誤の繰り返しが大切。
いちいち指摘するな。教えるな、気づかせろ。
ドキッとする言葉ではないでしょうか。
人生いつまでも失敗と成功の繰り返しです。
私も失敗を恐れず、前向きに人生を歩んで行きたいと思える学会でした。
学会の皆様、お招き頂き本当にありがとうございました。