元Jリーガー・サッカー指導者 新里裕之さんとの対談
2022.05.10
4月は、岩手県盛岡市にある3歳から12歳までのフットボールクラブ「FC AOBA」さんからのご依頼で、日本Jリーグ界で全てのカテゴリーの選手、コーチ、GMを経験された新里 裕之さんと対談講演会をさせて頂く機会を頂きました。
対談講演会のきっかけは、新里さんが安田式の実践園を視察され、あまりのこども達の動きの良さと判断力の高さにびっくりされたことから始まった交流でした。
視察後に新里さんから頂いたメッセージです。
目にした光景は予想以上でした。年少、年中の子供達とは思えない巧みな身のこなし、熱中する活動の中で、年⻑の子供達は高度な動きで状況を察知し反応する力、周りをしっかり意識しながら予測し発揮する。テンポよく変わるルールと難しくなっていく展開に、判断し対応する力。スピードを落とさずに状況を察知し反応する動き、幼児がここまで高いレベルで日常の遊びを経験出来ている事に本当に驚きました。
日本サッカーの未来を案じる立場から、子供に合わない訓練指導で可能性の芽を摘む事が無い様にしなければならないと強く思いました。日本を担う未来のスポーツ選手が誕生する可能性を大いに感じて心が踊りました!
FC AOBA対談講演会の中で新里さんが力強く言われた事
1. 自分の所属するチームのエンブレムへの誇り
家族、地域、仲間との絆がエンブレムへの誇りに繋がる
2. サッカー以外の話で日常的に絆を深める人間関係
朝何食べてきた〜?寝れた? 休みの日何して遊んだ?など力みの無い会話はとても大切。
3、この2つがあるからこそ、ピンチに強くなる、最期まで折れない心で共に闘える
試合前とピッチに立った時の「真剣モードへの変身」があればあるほど、チームとして強くなる。
楽しいだけでなく、熱中し仲間と共感、協力し逆境を乗り越える。
私には安田先生が「幼少年期の熱中する遊びの経験は、その後の人生で活きる経験であるからこそ教育的価値がある。技能向上より人間形成が大切」と言われ続けた内容と重なりました。
チームを思う誇り、仲間との人間関係と絆、燃える集団となって闘う念(おも)い。
今の日本の情勢を観ていると、大人達が忘れがちな事の様にも思えます。
新里さん、素敵な対談をありがとうございました。