運動会の演出について
2018.09.21
先日、運動会についてご質問を頂きました。
「鉄棒や跳び箱、マットなどの何か新しい構成、見せ方のアイデアはないでしょうか?」
というものです。
お話をお聞きすると、安田式体育遊びに取り組み始めて数年。出来ることが増えてきたので、運動会の構成も子供達が出来ることを生き生きと発表する場面をつくったりして、保護者の方々の評判もとても良いとの事でした。ですが、期待値も上がってきたことから、「毎年マンネリにならないかな?昨年より子供達をもっと素敵に見せる演出はないかな?もっと良くしたいんです!」という前向きなご相談でした。
ご質問された、やる気満々の先生に下記の内容をお伝えしました。
実はこれは、伸び行く子供達の可能性を間近で見ている先生方が無意識に陥りがちな情熱的欲張りパターンなのです。
今年の年長さんは、去年の年長さんと同じではありません。
子供達も、保護者の方にとっても年長で迎える運動会は一度きり。
全クラスその年齢での運動会は一度きりです。
それぞれの成長過程で、今の仲間と迎える運動会はみんな一度きりなのです。
先生方からは同じような内容のように感じられるかもしれませんが、子供達にとっては去年の演技、種目への憧れが必ずあります。
保護者の方にとっては今年の我が子は出来るかな、心配と期待の両方を抱いておられる方もいらっしゃると察します。
目新しさよりも、園の日常と伝統を大切にし、訓練的な練習に陥らず、日々上達するこども達の動きを楽しみながら、運動会に向けて燃える集団を演出していって下さい。
入場の仕方や音楽等を変えてみたり、縄跳び入場や飛行機スキップ入場等、多様な動作でアレンジしながら演出が変わっていく事は、練習よりも刺激的な日常の変化、発展する体育遊びとなります。