幼児の握力について
2019.03.14
滋賀県は梅が満開になりました。全国各地の春の気配はいかがでしょうか。
今回は握力についてメッセージさせて頂きます。
近年、保幼小連携の体育をさせて頂く機会が増え小学校の先生方とお話しする機会が多くなり、小学校の先生方の抱える悩みや課題をよくお聞きします。
先日は「鉛筆を使用した文字を書く指導で字がなかなか上手く書けない子が昔より多くなってきた。子供達の握力の低さが原因にあるのでは、だから筆圧調整が上手く出来ず4Bなどの濃い鉛筆でないと文字が上手く書けない」という内容でした。
一年生の握力の全国平均は男子9.36、女子8.79となっています。
そこで、全国的な幼児の統計は無いのですが、安田式サーキットを日常的に楽しんでいる子の握力はどれくらいあるだろうと思い、親しい園の先生方に年長クラスの握力を計って頂きました。
結果を聞いて、びっくり仰天です。園児ですでに小学校一年生の平均を遥かに超える子が続々といます。クラス平均値で既に全国の1年生の平均を超えるクラスもあれば、中には15キロを超える子まで。
日常的に鉄棒、雲梯を活用した回遊サーキットを楽しんでいるので左右差も少なく、各地の先生方と大いに盛り上がりました。
握力は必要な瞬間に必要な力量だけ発揮するという感覚統合を要します。字を書く、ラケットを降る、バットを振る等全てにおいて同じです。
持っている力を要素に合わせて瞬時に発揮する力は、自分の力の中でしか調整はできません。
筋力増強のトレーニングは幼少年期は全く向きませんが、自分自身の体を遊びの中で存分に動かし、人生で必要な力を身につけて行く。
安田メソッドの最も大切な考え方です。
来年度は全国の実践園の皆様にご協力頂き、沢山の子供達の握力の統計を取りたいと思っています。
今年度末にドタバタと急なお願いにご協力頂きました全国各地の先生方本当にありがとうございました。お写真まで送って頂きありがとうございます。
あまりにも素敵な写真なので、ブログにアップさせて頂きます。
握力が低下すると脳力も低下すると言われるほど生涯現役の為に大切な力です。
先生方も子供達と一緒に握力計測を楽しんでみて下さい。