所長ブログ

熱中すればここまで出来る!平等院鳳凰堂

2019.12.13

11月某日、安田式遊具を導入頂いている関東・東北の理事長先生方と、熊本県の誠櫻幼愛園様へ安田メソッド視察研修にお伺いしました。

安田式サーキット、ジャングラミングで縦横無尽に活き活きと遊び回る子供達の運動能力、遊ぶ力、疲れ知らずの体力はお見事で、こちらが元気を頂く大満足の見学でした。
その後、作品展に向けて準備されている子供達の部屋を見学させて頂きました。

毎年世界遺産シリーズに挑戦されているそうで、今年第8弾は「宇治の平等院鳳凰堂」を作っているとのこと。
模型の縮尺に合わせて切り分けられ、色つけされた様々な形のダンボール、画用紙、ペットボトルの蓋などの材料が山のように積まれていました。

副園長の友枝先生と担任の先生のお話の中で「まだまだこれからです。子供達が一致団結してとことん取り組めばここまで出来るんだという経験をさせてあげたい」という言葉が大変印象的でしたが、 とはいへ本当にどんな作品になるのかと、訪問した私も含めた一同皆で、半信半疑な感じでその日は帰りました。

・・・そしていよいよ作品展が終了し、友枝先生から写真が送られてきました。

とにかくびっくり。とても立派な平等院鳳凰堂です。
子供達はそれぞれの役割をしっかり果たし、細部にまでこだわってやり切った、まさに「力を合わせればここまで出来るんだ」という集大成の作品です。
折しも園のすぐ近くでは熊本城の修復が進められています。人の力を集結させればばどんな事もできるんだ、というメッセージがそこかしこから伝わって来る、生きる力漲る素敵な作品です。
メールの写真を拝見して、感動とお礼をお伝えしたくて友枝先生にお電話しましたら、「毎日安田式遊具でとことん熱中して遊んでいるから、こんな作品もできるんですよ」と言ってくださいました。

安田先生が生きておられたら飛んで見にいかれたことでしょう。
安田先生が常々言っておられました。教育で最も大切なことは、子供自身になんでもとことん熱中させる経験と機会を与えてやることだと。
全身で仲間と思い切り熱中して遊び続けた子は、他のことにも熱中出来る興味と好奇心を得る。その為に子供が飽きずに毎日夢中に遊び続ける遊具創りに取り組んで来たのだと言われていた言葉が蘇ってきました。

同行した先生方に写真をお送りしましたら、東北の理事長先生からは、「情熱に勝る能力なし」とのメッセージを賜わりました。 
22年前に安田先生の研究所に始めて伺った時の気持ちを思い出させてくれた、子供達の作品と先生方の熱意、友枝先生のお言葉に心から感謝申し上げます。

我々の仕事は、子供との情熱と熱中のキャッチボールですね。
全国各地で日々子供達を育まれてる先生方へ、心からエールをお送り致します。
私は年内、千葉→藤沢→茅ヶ崎→東京→埼玉→大分→熊本→下関と巡って滋賀県へ戻ります。
皆々様良いお年をお迎えください。令和2年も素敵な年になります様に。

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