所長ブログ

遊ぶからこそ高まる幼児の握力

2021.04.28

自粛の風が吹き荒れた一年が過ぎ2年目に突入しましたが、桜咲く頃の昨年度末に、各地より元気の出る令和二年度卒園児の握力表が届きました。
湘南やまゆり学園横浜みずほ幼稚園様より送られてきた表と動画を見て、びっくり仰天です。
あるクラスの握力平均値が、

男の子 右 9.6kg 左 9.4kg
女の子 右 9.4kg 左 8.8kg

となっていました。
小学校一年生の握力の全国平均は男子9.12kg・女子8.57kgですが、平均値で既に全国の1年生の平均を超えるクラスもあれば、中には15kgを超える子まで。
見事、見事です。
遊び込んだ子供達の力です。

握力は、全身の力を握る力に込めて発揮する力です。必要な瞬間に、必要な力量だけ発揮するという感覚統合を要します。字を書く、ラケットを降る、バットを振る、ボールを投げる等、全てにおいて同じです。
持っている力を要素に合わせて瞬時に発揮する力は、自分の力の中での感覚でしか調整はできません。また、筋力増強のトレーニングは幼少年期は全く向きません。

多様な動作のサーキット、リレーを日常的に楽しんで、体の動きが巧みになり、自分の成長する体重を日々体感し、遊ぶからこそ握力がつきます。鉄棒、雲梯を活用した回遊サーキットを楽しんでいるので、握力だけでなく左右の得意不得意の差もあまりなく、バランス感覚も抜群になります。
楽しいからそこ熱中し自ら育つ。
安田メソッドの最も大切な考え方です。

ぜひ皆様の園でも、今年度は学期に一回程度、握力計測定をゲーム感覚で楽しんでみてください。廊下に置いておくと、子供達が勝手に集まって楽しんでいる光景もよく見ます。「サーキット頑張ったら力強くなるよ〜」っとやる気のスイッチを入れてあげましょう。

横浜みずほ幼稚園様からいただいた動画は、あまりにも皆で測定を楽しむ様子が素敵なので、アップさせて頂きます。
この女の子はどんな分野で活躍されるかワクワクします。
握力は体力だけでなく脳力とも直結する、生涯現役の為に大切な力です。
大人も子供達と一緒に握力計測を楽しんでみましょう。

年長女の子の握力測定(横浜みずほ幼稚園 様)

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